まずは自分の家の点検をして、
始められることから対策をしましょう。
空き巣に入られたり、強盗に狙われたり…。家を留守にする時間が多いと、不安はつきものです。
強盗や空き巣は「新聞やテレビで報道される出来事」と思いがちですが、実際にはどの家庭も例外ではありません。
今こそ一人ひとりが防犯意識を高め、家や庭に対策を取ることが、家族や財産を守る第一歩になります。
防犯1|内窓(二重窓)や面格子を
防犯の基本は戸締りをしっかりすること。短時間だからと鍵をかけずに出かける、慣習で裏口は常に鍵をかけていないなど、戸締りがおろそかになっていませんか。ゴミ出しやコンビニへの買い物でも施錠することを徹底しましょう。

次に、外からの侵入対策です。空き巣の侵入口の半数以上は「窓」といわれています。そのため、窓の防犯は特に重要です。
有効な方法の一つが「内窓」の設置。既存の窓の内側にもう一枚窓を設ける方法で、二重窓となり侵入を防ぐ効果が期待できます。断熱や防音にも役立ちます。
また、ガラスそのものを強化するのも有効です。割れにくい防犯ガラスや、窓を閉めると同時に施錠できる「戸先錠(とさきじょう)」を選ぶと安心感が高まります。
外側の対策としては、アルミや金属製の「面格子(めんごうし)」の取り付けも有効です。
ただし、大きなリビングの窓に、面格子は現実的ではありません。そんな場合におすすめなのが「シャッター」や「雨戸」です。侵入防止はもちろん、台風や強風などの自然災害からも窓を守ることができます。
防犯2|ドアの交換は1日でOK
生体認証ができる鍵や、カードキーやリモコンでドアの開け閉めができるスマートキー、防犯カメラが内蔵されたドアもあり、ドアの進化は止まることがありません。
鍵の表面に多数の大きさや深さが異なる「くぼみ(ディンプル)」を付けた耐ピッキング性能が高いディンプルキーやスマートフォンアプリで管理ができるなど、犯罪者の侵入を防ぐ機能が盛りだくさんです。
近所の目が届きにくい勝手口には、補助鍵を付けて2ロックにしたり、サムターンカバーや脱着式サムターンを取り付けることが推奨されています。

今あるドア枠に取り付けるカバー工法であれば、工事期間は1日で済ませることも可能です。
肝心なのは、「この家に入るのには時間がかかる」と思わせることです。
防犯3|センサーライトは効果的

センサーライトは、不審者の侵入を検知しバッと周囲を明るく照らすことで暗やみでの動きを明らかにしてくれるので、不審者の侵入には有効です。比較的安価な物もあり、簡単にそろえることができます。
センサーライトの光は侵入者に警戒感を与え、犯行をためらわせる効果があります。また近隣住民の注意を引くことで、地域全体の防犯意識の向上にもつながります。
防犯4|対策していることを示す
泥棒は侵入する前に、下見に来ていることが多いといわれています。下見に来た時から、窓に面格子がついたり、防犯カメラが設置されるなど、何か防犯対策がとられていると知ると、犯罪抑止に有効です。
離れて暮らしている家族や年配者の一人暮らしなどには、目に見える防犯対策をすると、ここには若い世代が一緒に住んでいるかもしれないと思わせられます。まずは一人ひとりの防犯意識を高めることから始めましょう。