2025年12月27日

「家事ラク動線」の考え方

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アドバイザー
神藤

最近よく耳にする「家事ラク動線」という言葉。昔から家事ラク動線という考え方はあったのですが、近年は特に奥様のご希望で考える方が多いのではないでしょうか?
例えば、間取りや内装は奥様のご希望が強く、外観などはご主人様が決めるなど、ご夫婦で分業してお考えになる方もみられますね。

自由設計だからこそ叶う「家事ラク」

家事ラク動線にする場合は、やはり、自由設計で考えていかないと難しいのではないでしょうか。
ハウスメーカーの基本プランでは、なかなか家事を考えてのプランは少ないでしょう。最近は、この「家事ラク」というキーワードで奥様目線の商品を考えているメーカーもあるとは思いますが。
よく、設計事務所なんかもこの家事ラク動線を売りにしたプランニングを得意としているところもあると思います。

家事ラク動線の具体例

「家事がラクになる」といっても、その内容はさまざま。家事ラクという言葉の内容をいくつか考えてみると、

・キッチンを中心に奥様の動きがスムーズ
・キッチンから洗濯をする洗面室につながっている
・洗面室の横に室内物干しスペースがある
・キッチンからパントリーにつながっている
・キッチンや洗面室を回遊できる
・キッチンがオープンでリビングダイニングと一体感がある
・勝手口からパントリー、キッチンなどへの配置がスムーズ

などなど、奥様のご意見でこうしたいというご希望が結構あろうかと思います。

ご夫婦のバランスも大切に

ただし気をつけないといけないのは、奥様の目線重視でいきますと、ご主人様の動きに合わないこともでてきますよね。ですので、ご夫婦でしっかりと間取りのご検討をされたほうがよろしいかと思います。
また、キッチンなどの回遊できる間取りも最近は好まれますが、回遊できるようにすると、その分建物の面積が大きくなる傾向があります。
洗面を大きくしたい、室内物干しが欲しいというご希望も建物が大きくなる要因になってきます。

無理のない計画で、満足のいく住まいを

建築費の高騰が続く今、ご自身のご予算が最重要かと思いますので、できる限りの内容で無理のない家事ラク動線を取り入れることが満足度の高い家づくりにつながるのではないでしょうか。

最後に

今年もあと数日で終わります。今年一年お世話になりました。少しでもお役に立てる内容がありましたら幸いです。

よいお年をお迎えくださいませ。

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神藤 泰隆

宅地建物取引士 / 住宅ローンアドバイザー / 賃貸不動産経営管理士

大学卒業後、東京のゼネコンに入社。大手での経験を経て、出身地である伊那市にUターンし、地元密着のエ務店に転職。その後、今までの建築業・不動産業の経験を活かし企業の枠にとらわれない住まい相談ができる場所をつくりたいと考え、独立し、オフィスジンドゥーを開業。

https://office-jindo.com

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