企画住宅と注文住宅の長所・短所を考える - CLASSO | 伊那谷に家を建てたい人のためのハウジングカタログ【WEB版】
2024年9月27日

企画住宅と注文住宅の長所・短所を考える

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アドバイザー
神藤

新築住宅を検討していくにおいて、企画住宅と注文住宅という言葉をよく聞くと思います。

企画住宅とは?

主にハウスメーカーに多くみられる手法で、多くの規定のプランがありその中からプランを決めていくというものです。ローコストメーカーはほぼこの手法で営業をしていると思います。

注文住宅とは?

ハウスメーカーでも注文住宅対応というところも最近増えてきていますね。あとは、地元の工務店や設計事務所などはこの手法ですよね。お施主様からどのような住宅にしたいかを聞き取り、それをプランニングしていくということになります。

そこで、私が考えるそれぞれの長所・短所ポイントをあげてみたいと思います。なお、この内容は一部の会社をもとに列挙するものであり、世間には多数の様々な建築会社がありますので、全てがあてはまるものではないことをご承知おきください。

企画住宅の特徴

短所と思われる項目

  • プランがお施主様のご希望のものではない。
  • 建築地に合ったプランニングをしているわけではない。
  • どちらかというとコスト重視で建築し易いプランが多い。
  • 少しのプラン変更でも変更費用がそれなりにかかってしまう。
  • 同じプランの住宅が多数存在する。

長所と思われる項目

  • 量産型の住宅であるので比較的コストが安くおさまる。
  • プランが決まっているので建築のプランで悩むことがなく決められる。
  • プラン決めから建築の着工までの時間が短縮できる。
  • 企画住宅のほうが工期は多少短いと思われる。
  • 建築会社もしくは設計事務所等との打ち合わせが少なくてすむ。

注文住宅の特徴

短所と思われる項目

  • 企画住宅より建築費は高額になりがち。
  • プランニングをするのに時間がかかるので着工までの期間を要する。
  • 企画住宅は一般的なスタンダードタイプであるが注文住宅は設計士などのセンスによるところも多く、お施主様のご希望をうまくプランに反映してもらえるかが担当者によって違うこともある。

長所と思われる項目

  • お施主様のご希望の住宅を考えることができる。
  • それこそ「世界でひとつだけの住宅」というものになる。
  • それぞれ全く違う敷地で住宅を検討していかないといけない中で、敷地に合ったプランを検討することができる。
  • プラン変更による建築費の増額は、当初からプラン検討に含んでおけばそこまでの高額にはならないと思われる。ただし、そもそもの建築費は注文住宅のほうが高額のことが多い。
  • お施主様の考えがはっきりしたものがあればそれを住宅に入れ込むことができる。

などなど、様々な違いがあろうかと思います。
上記の内容からもわかりますように、それぞれに違いがありどちらがいいのかは一概には決められませんし、何十年も企画住宅の会社と注文住宅の会社は共存してきています。やはり、両方ともにニーズがあるからなのです。
長所と短所とは書きましたが、みなさんもどのように住宅造りをしていきたいのか?によって、予算のよって、建築までの工期によって、建築屋さんの営業によって、それぞれ検討していくのがよろしいかと思います。

ここで一つ気を付けてください。私みたいに第三者的に相談にのる場合には冷静に判断して建築会社の相談にのれますが、どこの会社も相談に行ったら、「当社が一番いいです。最適な住宅をご提案します!」と必ずその会社の営業は言うはずです。

建築会社を決めるのはあなたです。最終的にあなた自身(家族の方も含めて)のお考えで、しっかり検討して業者も決めてくださいね。当然、企画住宅にするか注文住宅にするかも含めて、業者選定を自分の意志でしっかり行ってください!
素敵な住宅造りの第一歩ですから。

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神藤 泰隆

宅地建物取引士 / 住宅ローンアドバイザー / 賃貸不動産経営管理士

大学卒業後、東京のゼネコンに入社。大手での経験を経て、出身地である伊那市にUターンし、地元密着のエ務店に転職。その後、今までの建築業・不動産業の経験を活かし企業の枠にとらわれない住まい相談ができる場所をつくりたいと考え、独立し、オフィスジンドゥーを開業。

https://office-jindo.com

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