内田 麻実さん(伊那市)のギターの端材から生まれる箸

端材の提供者・技術アドバイザーは著名なギタールシアーの夫 光広さん
手作りのアコースティックギターは、音色や質感などを熟考して樹種を選び、素材として用いる木工品でもあります。
伊那市の内田麻実さんは、その製作工程で出る端材に着目。普通なら捨てられてしまう物を、樹種それぞれの木肌や木目、色合いの個性を生かした一点物の箸に生まれ変わらせています。
端材はギターの最高峰の素材ブラジリアン・ローズウッドをはじめ、メープルやハワイアンコア、エボニーなどと実に多彩。内田さんに端材を提供しているのは夫で、国内外で高い評価を得ている内田ギターのルシアー(製作者)である光広さん。
木工技術の手ほどきも受けており、内田さんは目を細めつつ「親方と呼ばせてもらっています」。


細長い四角柱の棒状に切り出した端材を滑らかに削り、成形する作業が箸作りの主要工程。木目の流れを見極めて箸頭(はしがしら)、箸先の向きを決め、削りやすさから軟らかめの材には国内製の2枚刃、硬めの材には欧州製の1枚刃の小さなかんなを使用。
面取りは、ヘラ状の道具スクレーパーで施しています。
なお、端材に乾燥を施し、棒状に切り出す工程は光広さんが担当。多種・多数をストックしています。
ミツロウワックス=ミツバチの巣から採れる蝋(ろう)成分+植物由来オイル
さらにサンドペーパーで全体をならした後、仕上げに自然由来のミツロウワックスとアマニ油を塗布。木本来の風合いを宿す1膳が完成します。1膳の価格は3,000円〜15,000円です。




内田 麻実 さん
1984年、愛知県生まれ。結婚を機に、伊那市で「内田ギター工房」を営んでいる光広さんのもとへ。
今から10年ほど前に箸作りを始める。制作品はオンラインショップで販売。
【オンラインショップ】 https://asamiuchida.thebase.in