住めば住むほど愛着が増してくる住まい。お気に入りの空間や居心地の良い暮らしを楽しむ一方で、日々建物はダメージを受け、老朽化が進んでいきます。
長く心地よいマイホームに暮らすためには、定期的なメンテナンスやリフォームが大切です。そこで、賢くお得にリフォームするために役立つ情報を、住まいのプロであるオフィスJIN‐do(ジンドゥー)の神藤さんに聞いてきました。
Q:リフォームをする際に知っておくべき情報とは?
A:リフォームには、国や自治体によるさまざまな優遇制度があります
リフォームに関する優遇制度には、主に補助金と税制優遇があります。
補助金は、国や地方公共団体が推進する性能の高い住宅づくりなどを目的に設定されます。2024年度は、国による「住宅省エネ2024キャンペーン」をはじめ、各地方自治体などの補助金事業が予定されています。
また、住宅ローン減税などの支援制度もありますが、いずれも対象となる工事や性能基準、対象期間はさまざまです。リフォームの前に利用できるものがあるか、施工会社や専門家に相談してみましょう。
Q:住宅省エネ2024キャンペーンって?
A:国土交通省・経済産業省・環境省の3省が連携し、住宅省エネ化支援を目的とした補助事業です。個人宅のリフォームに関係するものは主に以下の3つです。
Q:その他にもリフォームの補助金はあるの?
A:長野県やお住まいの市町村でも補助金を交付している場合があります
2024年度の補助金についての情報は現時点でまだ発表されていませんが、昨年度、県では「信州健康ゼロエネ住宅助成金」の交付や「既存住宅エネルギー自立化補助金」の事業がありました。今年度も引き続き交付される可能性はあります。
居住地の自治体での補助金事業については、HPをチェックするか、リフォーム前に専門家に相談してみると良いでしょう。
介護リフォームなら「高齢者住宅改修費用助成制度」を利用できる場合があります(諸条件あり)。手すりを付けたりバリアフリー化を検討する際は、まずケアマネジャーへ相談してみてください。
Q:リフォームの補助金の利用で注意することは?
A:申請期間や登録施工会社など、国や市町村によって異なる要件を、事前にしっかり調べましょう
補助金の利用には、公平を期すためにさまざまな要件を設けています。例えば、上記で紹介した「住宅省エネ2024キャンペーン」では、
①施工業者が登録業者であること
②同じ工事で国の他の補助制度との併用は不可
③申請期限までに工事を完了する―などがあります。
その他の補助金事業においても、対象の施工業者や店舗、製品が定められていたり、着工前の申請が必須だったりと、いろいろ注意することが多くあります。
リフォームの施工会社選びは重要なポイント。信頼できる会社にお願いしましょう。
※2024年2月現在の情報です