今回は、前回のコラムからの続きですが、営業マンの見極めのポイントを少しだけご紹介しましょう。
家を建てる時の営業担当との出会いは運次第!?
やはり住宅会社選びにおいて大きなポイントとなるのが、「担当してくれる営業の方がどんな方なのか?」「ちゃんと仕事をしてくれるのか?」とても心配になりますよね。
各ハウスメーカーの営業マンも地元の工務店の営業マンも、基本的に営業の人数が多い会社であれば順番で担当していくなり、手が空いた営業が担当していくということが多いはずです。
ということになると、営業の中には経験豊富な方からまだ経験が少ない方までいろいろいらっしゃいますが、どの営業さんに当たるかは分からないですよね。
新築を建てる際、「どんな営業さんが自分の担当になるのか?」ということは正直運次第でもありますし、それこそが出会いのひとつでもあるのです。これは、車を買う場合でもそうでしょう。もっとお安い買い物であれば、携帯電話や洋服なども担当になった店員さんと話をしてから購入ということが一般的ですよね。その中で、「あの店員さんは良かった」とか、「あの店員さんは気に入らなかったから購入をやめた」とか、みなさんもいろいろな経験があるのではないでしょうか。
また、営業マンとは、人対人のお付き合いになっていきます。もし、Aさんが「とても良い営業さん」と評価した営業マンでも、お客さまがBさんになれば「あまり良くない」と評価されることは当然あるでしょう。人との相性というのはとても難しいもので、必ずしも他の人と同じ営業マンが自分に合うとも限りませんよね。
さて、それでは、どのようにしたらよいのでしょうか?住宅会社のほうで担当を振り分けてくるのである意味運だと言うし、人が良い営業だと言っても自分にも合うかどうかわからないし…..そんなの答えになっていないじゃないか!と思われるかもしれません。
営業マン選びのポイントを全て記載すると私の仕事のネタばらしになってしまうところもありますので、いくつかあるポイントの中から1点だけお教えすることといたしましょう。
気をつけたい営業マンの見極め方
◎ただのイエスマンの営業には仕事は任せるな!
「イエスマン」というのは、例えばお客さまからのオーダーに対して全て「イエス」というタイプの営業マンのことです。
何故ダメなのか、こちらは客だぞ、客の言うことを聞くのが営業の仕事ではないのか?というお叱りの言葉が押し寄せてきそうですが、あえてイエスマンではダメだと言わせていただきたいのです。
イエスマンに多いタイプは、自分の意見を持たず、自分の主張を提案しないタイプが多いです。言い換えればただのイエスマンは自分の考えが無いともいえるのです。当然お客さまの意見は住宅に反映させていきたい、お客さまにとって納得できる、素敵な住宅を提供したいとみんな思っているとは思いますが、ただのイエスマンはとりあえずお客さんの言うことを聞いて仕事さえもらえればいいといった考え方にも思えてしまいます。
長年営業という仕事に携わり、積み重ねてきた経験があり、知識も豊富な営業マンであるならば、全てがイエスということはなく、お客さまに対して、ここはこうしたほうがいい!というアドバイスもできるはずです。
お客さまに意見することは間違いであるという考え方もあるでしょうが、何十棟、何百棟もお世話してきた経験からのアドバイスであったり、知識が豊富な営業さんであれば当然素晴らしい提案をしてくれるはずです。売ってしまえば終わりという営業さんでは困りますよね!
知識や経験というのは相手と話をしていけば必ずや有無がわかってくるものです。
その営業さんに仕事を依頼するのは最終的にあなたの判断です!選ぶか選ばないかもあなたの判断です!!
是非「自分にとって有益な情報を与えてくれる」「納得できる住宅造りに導くために意見してくれる」「この人なら住宅造りを任せることができる」という営業マンと一緒に家づくりをしてください。会社選びも重要なら人選びも重要ですよ!
一人では建築はできません。みんなの力を同じ方向に向けて協力することが重要です。当然運もあるでしょうが、人選びというのも最初にしていく必要がある作業なのではないでしょうか。