前回のコラムにて金融機関の事前審査の内容についてふれましたが、この事前審査が通れば、いよいよ住宅造りの本格化していきます。金融機関の借り入れが可能になれば、その金額の範囲内で計画をしていくことになりますよね。
住宅の建築をする場合には、通常では以下のような内容で進んでいくようになろうかと思います。多少の差はあるかと思いますが、概ねどこの住宅会社でも同じようなスケジュールで進んでいくはずです。
契約からお引き渡しまでの流れ
・プランニング、検討、打ち合わせ
↓
・プランニング決定、見積もり
↓
・見積もり打ち合わせ
↓
・ご契約
↓
・物決め、色決め
↓
・地鎮祭
↓
・工事着工
↓
・工事完成
↓
・お引き渡し
ざっと上記のような内容であろうかと思います。ハウスメーカーさんでも地場の工務店さんでもだいたい同じような感じで進んでいくはずです。ただし、各社によって、打ち合わせに要する時間であったり、契約にいたるまでの時間であったり、物決め・色決めをする時間であったりは全く異なってきます。
打ち合わせにかかる時間はプラン次第!
「住宅会社によって打ち合わせの時間が異なる」というのは、ハウスメーカーさんのように決められたプランの中で建築するものを決めていくという方法と、注文住宅のように一からプランを検討する方法では、かかる時間が全く異なってきます。
注文住宅の場合、こだわりがある方やなかなか決められない方など、プランニングに長く時間を要する方は、プランニングだけで半年から一年くらいかかる方もいらっしゃいます。設計事務所に依頼した場合も同様の可能性はありますね。
それに対して、ハウスメーカーさんなどすでに決まったプランの中から決めていく規格住宅の場合、2か月ほどで契約に進んでいけるのではないでしょうか?決まったプランであれば金額も自ずと決まっているからです。
注文住宅の場合は、間取りなどのプランニングが決まってから見積もりとなるので金額も含めて決まっていくのはやはり時間がかかるものですね。
ここで、注文住宅を検討される方とハウスメーカーなど規格住宅を検討される方との大きな分かれ目になろうかと思います。注文住宅の場合は、時間と検討に時間がかかるからです。(ただし、この世に自分だけの一棟しかない住宅が建てられるということにもなるのです!)ここはお施主様の考え方ですので、正解はないのではなかろうかと思いますよ。自分で住む住宅ですので、自分のお好みや費用感に合う方向に進んでいかれることがよいかと思います。
いよいよ契約!
さあ、プランニングと金額が決まったらいよいよ契約です!
契約の際に、工期(建築スケジュール)をしっかりと確認しましょう。各住宅会社によって標準工期も違いますし、すぐに工事に着手してもらえるかもわかりません。契約前にも「いつまでに完成できるの?」というお話はしながら進んでいっていると思いますが、そこは契約ごと、必ず確認していかれることをおすすめします。各住宅会社のおおよその工期ですが、最近は少し時間がかかるようですが、目安は下記となります。
・ローコストハウスメーカー ⇒ 3ヶ月
・ハウスメーカー ⇒ 4ヶ月
・工務店 ⇒ 6ヶ月
くらいという感じでしたが、建物の規模や施工性によってももう少し時間がかかるようです。最近は3ヶ月で完成までできる住宅会社さんは少ないかもしれませんね。事前にしっかりと確認しましょう。
スケジュールには余裕を持って
以上のように、打ち合わせから始まって、「早い住宅会社でも半年以上、長い住宅会社であれば一年以上かかる」ことになります。間取りや素材・色など選択肢が多く自由度の高い住宅会社ほど、時間がかかるものです。スケジュール的にも余裕を持って計画を進めていかれることをおすすめします。あまり、時間に余裕がなくて物事を進めていかれるといいことはありませんので、しっかりとした検討をされますよう!